心配せずに借金の相談をすべきです

消費者金融でキャッシングカードを作成

私が借金をするきっかけになったのは、転職です。

3月末で辞職し、次の仕事を探していたもののなかなか見つからず、やっと採用が決まったのがその年の7月でした。 ただ、その会社で働くためには、当時住んでいた実家から引っ越し、アパートを借りなければなりませんでした。

引越し費用や当面の生活費が必要になったのです。 前職を辞めたことで親と喧嘩し、話もしない状況になっていたため資金を借りるあてがなく、やむなく自動契約機でカードを作り、消費者金融から借金をしました。

その時は「給料が入ったらすぐ返そう。」くらいの軽い気持ちでした。 ところが実際に一人暮らしを始めると、生活費以外にも家具や家電などを購入しなければならない現実にぶち当たりました。

若かったとはいえ、かなり見通しが甘かったと言わざるを得ません。 結局返すどころかさらに借金を重ね、他の消費者金融からも借金し、給料が入れば即返済、生活できないから返済と同時に借り入れる、という自転車操業に陥りました。

そういった生活が十年くらい経った後、テレビCM等で「過払い金」という言葉を聞くようになりました。 自分がその対象に当てはまっていることは分かっていたものの、弁護士に依頼するとものすごく費用がかかるのではないか、何よりそれだけ借金を抱えていることを他人に知られるのが恥ずかしい、という気持ちから、相談できずにいました。

そうこうしているうちに、あるとき体を壊して1ヶ月ほど入院し、さらに生活が苦しくなってしまいました。

行政の借金返済相談を利用

「退院したら相談しよう。」と考えていたとき、ラジオで、市が借金の無料相談会をしている、その相談会では弁護士が無料で相談に乗ってくれる、という話を聞きました。

退院後早速予約し、相談会に行き、そこにいた弁護士さんにすぐ、過払い金の処理をお願いしました。 決着がつくまで半年ほどかかりましたが、その間借金を返済する必要がなく、また弁護士事務所に呼び出されるということもなかったため、十数年ぶりに落ち着いた生活ができました。

結局多少の借金が残り、月々2万円ほどの返済を現在でも続けています。 返還されたお金で弁護士費用は賄えました。 あと3ヶ月ほどで全額返金です。

現在借金で悩まれている方は、恥ずかしがらずに弁護士さんなどに相談すべきだと思います。